2.トークのテンポ

キャラクターの年齢や性別、性格、背景によって、トークのテンポを必ず変えることにしています。
例えば、大人と子供は肺活量が違うので、息継ぎのタイミングがかなり違います。子供の方が自然と、話す言葉も含め細切れになっているはずです。
同じトークを書いても、読点やウェイトを増やしたり、「〜ね」「〜でね」などの区切りの言葉を読点の前に追加するだけで、かなり子供の会話に近くなります。

サンプルトークを挙げますので、下のスクリプトをコピーして「Sendボックス」に貼り付け、それぞれを比較してみてください。今度は¥1側(ラッテ)だけがトークをします。

(例1)

\0\s[0]\1\s[10]今日、道で海帆ちゃんの靴が脱げて、\w5\n後ろから来た男の子がその靴蹴飛ばして、\w5\n海帆ちゃんが怒った。\e
(例2)

\0\s[0]\1\s[10]今日ね、\w8道でね、\w8海帆ちゃんの靴が脱げてね、\w8\n後ろから来た男の子がね、\w8その靴けとばしてね、\w8\w8\n海帆ちゃんがね、\w8怒った。\e

いかがでしたでしょうか。
(例1)(例2)の話し方を見ると、(例2)の方が、かなり子供っぽく感じると思います。

前章「1.最低限のルール」で述べた事と一部重なりますが、違うキャラクターに会話が移るときの「間(ウェイト)」の設定でも、トークのテンポの感じ方が変わってきます。これについても、サンプルトークを挙げます。赤字の部分を変えています。

(例3)

\0\s[0]\1\s[10]今日ね、\w8道でね、\w8海帆ちゃんの靴が脱げてね、\w8\n後ろから来た男の子がね、\w8その靴けとばしてね、\w8\w8\n海帆ちゃんがね、\w8怒った。\n\n[half]\0\s[2]え、やだなあ。\w5見てたの?\w5\n\n\s[1]向こうもわざとじゃなかったし、\w5あの後ちゃんと、\n私も謝って仲直りしたから。\w5\n\s[5]メアドも交換しちゃった!\w8\1(‥\w5‥\w5かっこいい人だと、\w5すぐこれだね)\e
(例4)

\0\s[0]\1\s[10]今日ね、\w8道でね、\w8海帆ちゃんの靴が脱げてね、\w8\n後ろから来た男の子がね、\w8その靴けとばしてね、\w8\w8\n海帆ちゃんがね、\w8怒った。\n\n[half]\w8\w8\0\s[2]え、やだなあ。\w5見てたの?\w5\n\n\s[1]向こうもわざとじゃなかったし、\w5あの後ちゃんと\n私も謝って仲直りしたから。\w5\n\s[5]メアドも交換しちゃった!\w8\1(‥\w5‥\w5かっこいい人だと、\w5すぐこれだね)\e



いかがでしたでしょうか。
(例3)は読みにくいですが「見られていると思っていなかった海帆が、慌てて反応した」雰囲気が出ているかと思います。(例4)は比較的ゆっくりした「間」ですが、普通のトークです。

私自身は、演出上どうしても必要な場合を除き、違うキャラクターへ会話が移るときには必ず「間(ウェイト)」を入れるようにしています。(これは大半の人が、そうされていると思います)
そうしなければ、ユーザーは会話に目がついていかないため、ストレスが溜まっていく傾向にあるようです。

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